2024年を考察する③ ビットコインは新たなステージへ

ビットコインの価格が大きく上昇し、その存在感をさらに強めた一年として記憶されるでしょう。この背景には、今年1月11日、米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを承認したという歴史的な出来事がありました。
参考URL : 
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2024/fis/kiuchi/0112?utm_source=chatgpt.com

単位:米ドル

<ビットコイン価格の上昇を分析する>
1.投資利便性が劇的に向上
これまで暗号資産の取引は、暗号資産専用のウォレット(日本ではCoincheck、GMOコイン、Bitflyer等が有名)や取引所を通じて行われ、一般投資家や機関投資家にとって敷居の高いものでした。しかし、ETFが登場したことで、証券口座を持つだけでビットコインへの投資が可能となり、新たな投資家層が市場に流入する基盤が整いました。この変化は、特に機関投資家の参入を促し、市場規模の大幅な拡大に繋がりました。

2.ビットコインETFへの資金流入
実際、ETF市場への資金流入は目覚ましいものがあります。2024年には、ビットコインETFに少なくとも約400億ドル(約6兆円)以上の資金が流入しており、この規模は今後も拡大が予想されています。このような大規模な資金流入は、ビットコイン市場の価格上昇に直接的な影響を与えるだけでなく、暗号資産市場全体の信頼性を高める重要な要因となっています。
直近の資金流入は更に加速しており、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)は、12月3日に過去2週間で最大規模となる6.93億ドル(約1,000億円)の資金流入を記録し、運用資産残高は543億ドル(約8.1兆円)に達しています。
https://www.blackrock.com/us/individual/products/333011/ishares-bitcoin-trust

3.機関投資家は保有期間が長い
機関投資家の参入は、単なる資金流入以上の意義を持ちます。機関投資家はデイトレーダーではないため、ビットコインを長期保有する傾向が強く、これが市場の安定性をさらに高める要因ともなります。大規模な資金が市場に入ることで、価格の安定性が高まり、暗号資産市場に対する信頼感も向上します。これにより、従来の不安定で投機的なイメージが薄れ、より広範な投資家層がビットコインをポートフォリオの一部として採用する動きが広がりました。

4.信頼性向上
ETFの承認は規制当局からの信任を得た証として受け止められ、暗号資産市場全体の信頼性向上にも寄与しました。これにより、これまでリスク回避的だった投資家層や企業もビットコインに目を向け始めています。この動きがビットコイン市場をさらに押し上げたと言えるでしょう。
ビットコインは相場商品であるため、当然のことながら、価格変動には地政学的要因やマクロ経済の影響も絡んでいます。しかし、今回の価格上昇の最も重要な要因は、ETF承認による市場参入の障壁低下と、これに伴う投資需要資金の拡大であると考えます。

<結び>
相場の価格は需要と供給が最大の要因です。ビットコインはETFの登場により、その需要を大きく押し上げたことで、価格上昇の基盤をさらに強固なものとしました。ビットコインが規制当局から信任された金融商品の一部となった2024年は、暗号資産市場の新たなフェーズの始まりを象徴する年です。この変化は、単なる一時的なブームではなく、金融市場の構造的な進化の一端を示していると言えるでしょう。
私は本コラムを本格的に掲載し始めた4年前、2021年1月以降、一貫して、暗号資産ビットコインやイーサリアムに関して、技術面、投資面ともに肯定的な意見を述べてきました。これからも、一早く、皆様のビジネス、投資に役立つ分析と考察を提供していきますので、お楽しみに!!

過去参考コラム:
ビットコイン上場投資信託 – kozuka.blog
暗号資産は冬の時代? – kozuka.blog
投資の基本は逆張り – kozuka.blog
イーサリアムのプライスターゲット – kozuka.blog
イーサリアム 次世代決済通貨としての可能性 – kozuka.blog
2021テクノロジーが変えたこと② – kozuka.blog

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