先月4月6日~9日、米国マイアミでBitcoin 2022カンファレンスが開催されました。本コラムで何度も紹介した、著名投資家ピーター・ティール氏は基調講演の中で、ビットコインの「敵」と表現する有力者を非難し、彼らの反暗号化姿勢が主要なデジタル資産の成功を阻んでいると述べ、物議を醸しだしました。
ティール氏は、先週紹介したバークシャー・ハサウェイの伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏を「敵No.1」だとし、「オマハ出身の社会病質的なおじいちゃん」と呼びました。
下記YouTube、15分ちょうどからご覧ください。
ティール氏はまた、JPモルガンの最高経営責任者ジェイミー・ダイモン氏とブラックロック(世界最大の資産運用会社)会長ラリー・フィンク氏を、「金融の老人支配」の一部とみなしました。
「ビットコインがここから10倍、100倍になるために…我々が戦わなければならないのはこのためだ」とティール氏は述べ、暗号関連の投資を個人的に、またFounders Fund(ティール氏が運用するファンド)を含む自身が設立を支援したVC企業を通じて行ってきたと述べました。
では、暗号資産業界のキーパーソンは、ティール氏の基調講演に対して、どのような感想、意見を持ったのか、一部を紹介したいと思います。
“ウォーレン・バフェット、ジェイミー・ダイモン、ラリー・フィンクの「金融の老人支配」は現実の現象であるが、それはビットコインの上昇相場を再び起こすための妨げにはならない。ビットコインは民主的な資産であり、消費者の需要がJPモルガンやブラックロックなどの既存の金融機関に、顧客向けのビットコインや暗号サービスを構築させる動きが出て来ています。ちょうど今週、ブラックロックの会長フィンク氏自身がビットコインに対する消費者の強い需要を指摘し、同社は決済フィンテック企業Circleの4億ドルのラウンドに投資しました。
ビットコインは次の大きな買い手を探している。”デジタル資産がどのように扱われるのか規制がより明確になれば、大きな投資対象先という形でやってくるだろう。”
“ビットコイン懐疑論に対するティールの回答は、伝統的な金融のリーダーたちが、デジタル価値貯蔵としてのビットコインの正当性を認識するのが遅すぎたという点で、ある種の真実をついている。しかし、彼の最大公約数的な考え方(ビットコインが将来的に重要な唯一の暗号通貨であるという信念)は、結局のところ、彼が攻撃する人々と同じようにビジョンの欠如に苦しんでいるのだ。”
“ウォーレン・バフェット、ジェイミー・ダイモン、ラリー・フィンクの共通点は何だろうか?彼らは世界で最も大きな仲買人のために働いている。なぜ、彼らがビットコインを支持するのか?それは、彼らが時代遅れになってしまうからだ。ウォーレン・バフェットの投資は、中間業者ビジネスに焦点を当てています。保険、不動産、銀行など、手数料をもらう仲買人を雇う必要があるビジネス。ウォーレン・バフェットがビットコインに反対しても驚かない。”彼を時代遅れにしてしまうからだ。”
“私はウォーレン・バフェットを尊敬しており、彼の株式投資の哲学に何十年も従ってきましたが、バフェットは、主に古い投資方法を気にする金融老人であり、新しい投資方法ではありません。私はティールに同意し、暗号への投資がいかに堅実な長期的価値戦略であるかを大衆に分かりやすく説明する暗号バフェットが必要であることを付け加えます。”
“ブロックチェーン技術は成熟し、従来の金融界でも信頼を得ており、現在では若い投資家の4人に1人以上が暗号通貨に投資しています。なぜこのようなことが起こったのでしょうか。それは確かに、世界が新時代のデジタル通貨を求める旧来型の投資家の言葉にすがったからではありません。バフェット、ダイモン、フィンクが巨万の富を築いた世界は変わりました。そして、採用者や投資家がビットコインに安心して足を踏み入れるために、もはや古参投資家の祝福を必要としないことは明らかです。”
“さて、バフェットはNubankというビットコインフレンドリーで有名な金融機関に10億ドルを投資しました。ダイモンは暗号を嫌うかもしれませんが、JPモルガンはDecentralandでメタバースラウンジをリリースしたばかりではないですか?
要するに、彼らが何を言おうが、金儲けの機会が彼らの行動を決定するということです。しかし、現状では、彼らの行動は間違いなく暗号のエコシステムをサポートしています。”
私は、米国は上記のような明確な、時として個人攻撃とも思える議論が大胆にできるところに、ビジネスの強さがあるのではないかと思っています。
投資判断は人それぞれですが、多くに資産価値が減少している今年は、投資開始には大変良い年となることでしょう。
<ビットコイン過去5年価格推移>

“We simply attempt to be fearful when others are greedy and to be greedy only when others are fearful.”
“他人が貪欲なときは慎重に、他人が慎重な時にこそ、貪欲になろうとするだけである”
ウォーレン・バフェット
