4月1日~3日は、入社式のシーズンですね。
私も、36年前(笑)、大学を卒業して、社会人としての第一歩を踏み出しました。
今回は、少しばかり社会人としての経験のある私から、新社会人の方、新入社員の方へメッセージを贈りたいと思います。
1.20代は社会人として最も重要な時期
- 私は36年前、富士銀行(現:みずほ銀行)に入行しました。新入行員の入行式だったでしょうか(記憶が定かでありませんが…)、新入行員へ銀行員としての心得のような講演をされた、支店長がいらっしゃいました。
今でも、鮮明に覚えている内容は、「雑用を雑用とするか、雑用を自分の糧とするかで、将来大きな差となる」といった趣旨の話をされました。
具体的には、「君たちは、右も左もわからない新入行員だから、まずは、コピー取りが主な業務になる。そんなとき、上司が君たちにコピーを依頼する。“この稟議のコピーを取ってくれ。”ここから、君たちならどうする?伸びるヤツは、コピーを2部取り、1部は依頼した上司へ、1部は自分のために取っておく。そうすれば、先輩方がどういう稟議を書いて、決裁をもらっているのか、よくわかるはず。仕事を学ぶ時間は限られているし、幼稚園じゃないから、上司や先輩は一から手取り、足取り仕事を教えてくれることはない。まずは、稟議を真似するところからスタートした方が、仕事の覚えが早いに決まっている。それが、1年、2年経った時、上司から、あいつは優秀だから、できるだけ希望に沿った配属にしてあげよう。(さもないと、他社へ行ってしまう)という風になるのです」 - 私は銀行へ入行した当時は、バブル経済の終わりの時期でしたが、銀行間の融資競争は激しいものでした。当時は、書面は全て紙のアナログですし、業務量対比、システム化は全く追いついていませんでしたので、融資や渉外(得意先担当)業務の行員は、朝8時頃、出勤し、夜11時頃、遅い支店は夜12時を過ぎることも、珍しいことではない時代でした。もちろん、そのような働き方は、今では完全にNGですし、お勧めできない仕事のやり方であることは間違いありませんが、少しでも早く帰りたいという気持ちから、どうやったら、この仕事をもっと早く終わらせることができるのか?もっと、効率の良い作業方法はないものか?とよく考えていました。私にとっては、長時間労働は決して無駄ではありませんでした。
- 将来、生涯サラリーマンで終わるのではなく、起業してみたいと思う方は、無駄で非効率な仕事の中にこそ、チャンスがあると思ってください。今、日常あたり前に使っている家電やサービスは、困っていること、不便に感じていることを、製品化、サービス化したものばかりです。
- なぜ、20代が仕事を覚えることに大切な時期かと言いますと、自分以外のことは、あまり考えなくても良い時期だからです。例えば、30歳を過ぎて、結婚、お子さんの出産という大きなイベントがあると、独身の時よりは、私生活でやることが増えます。ご主人、奥様との時間、パートナーとの時間、子育ての時間、保育園、幼稚園、学校行事等、共働きの場合、お互いの家事の負担等、更にご両親の高齢化に伴う付き添い、介護等、どんどん仕事以外のことに、時間を割かなければならなくなります。ですから、思い切り仕事に集中できるのは、20代しかないという気持ちで、仕事に打ち込んでください。
2.希望通りの配属ではなくても大丈夫
- 社会人になるということは、本格的な“人生の修行の場”に出ると考えてください。修行ですから、様々な困難が待ち受けています。入社してよくあるガッカリは、希望通りの配属ではなかったというケース。仕事の基本は何かと言いますと、人を喜ばせることだと思うのです。まずは、目の前の上司を喜ばせる。どうすれば、上司が喜ぶのか?営業であれば、高い営業成績を残すことですし、高い営業成績を残すには、お客様に喜んでもらう。少し例えが悪いかもしれませんが、芸人さんって、女性にモテますよね。特別、カッコいいわけでもないのに、なんでこんな綺麗な女優さんと結婚とか。これも、全く同じことで、芸人さんは、女性を喜ばせるのが上手いんです。もちろん、普段から職業として、老若男女問わず、笑わせたり、喜んでもらうことを仕事としていますから、喜ばせのプロなんですね。希望通りの仕事でないからこそ、試せることはたくさんあると考えてください。もし、配属された課、係、チームが鳴かず跳ばずの部署であれば、どうせダメ元だと思って、どうやったら、お客様に喜んでもらえるか?斬新なことを試せばいいんです。どうせ、今までダメだったんだろ、と心で思いながら、新しいことにチャレンジすれば良いのです。
- 一方、業績を上げる方法が確立されていて、優秀な上司や先輩がいる部署に配属されたら、むしろ要注意です。可もなく不可もなく、歯車でいることに慣れてしまうので、新しい発想や、仕事の工夫をすることを忘れてしまうからです。そういうチームで、エース格の先輩が退社したり、上司が転勤で変わった途端、業績が下がるということは、よくあることです。その下がった業績を持ち直すことができなければ、結局自分は、歯車に過ぎなかったんだ、と気づくことになります。
ですから、希望通りの配属でないことは、最初の修行としてはラッキーと考えてください。
こちらは、私の経験です
社会人教育について – EK Column (kozuka.blog)
営業の重要性② – EK Column (kozuka.blog)
3.会社ではなく、社会で必要とされる人になる
- この言葉は、私の亡父が亡くなる直前に私に伝えてくれたことです。亡父は、自動車メーカー、マツダで人事部に長く在籍していました。勉強熱心な父で、仕事に関しては、よく勉強し、研究していました。1994年6月、亡くなる2週間くらい前に病床を訪ねて、仕事の話をしていた時、このように言ってくれました。「終身雇用制は絶対に崩れる。では、崩れた時に、何をよりどころにすれば良いか?自分の仕事のスキルを上げて、会社ではなく、社会に必要とされる人材になれ」
他界後同年、初めて外資系金融専門のヘッドハンターから、勧誘の電話があった時は、嬉しかったですし、その後、墓前で報告したものでした。
新社会人、新入社員の皆さん、会社ではなく、社会に必要とされる人材を目指して、仕事に取り組めば、間違いなく明るい将来が待っています。
私も、皆さんに負けないよう、これからも、様々なスキルを身に着ける修行に精進したいと思います。

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