新社会人の皆さんへ -続編-

先週、4月5日金曜、日経新聞朝刊1面“NEO-COMPANY”という連載特集記事で、
「誰のために働きますか? 社内より社会の評価」という記事が掲載されましたので、要約を含め紹介します。

<記事要約>
日本企業における組織風土と品質不正問題に焦点を当てた記事です。三菱電機をはじめとする業界トップ企業で発生した組織ぐるみの不正行為は、社内評価を優先する内向き志向が不正を引き起こした原因と言及しています。
日本の上場企業における不正事件は過去3年で70%増加し、2023年には104件に達しました。特に、自動車業界では、日野自動車やダイハツ工業で認証不正が問題となりました。これに対し、オリンパスは粉飾決算が発覚した(2011年)後、経営陣の総退陣や外部からの意見を取り入れることで再成長を遂げ、時価総額を大幅に回復させました。この記事は、企業文化の改革が絶えず必要であることと、組織風土を外向きに転換することの重要性を強調しています。

この記事はマネジメント層にはいわゆる刺さる記事かもしれませんが、これから入社した会社で働こうと意気込んでいる新社会人の皆様には、少し遠い話かもしれません。本コラムでは違う視点で、社内の評価を超え、社会の評価が重要であることを考察したいと思います。

1. 人生100年時代の働き方
人生100年時代と言われる現代では、一つの会社や業界に留まることなく、多様なキャリアを経験することが可能です。
今春、中学、高校、専門学校、大学等、広義の教育機関を卒業して、会社へ就職して仕事に就く皆さまは、今後の医療テクノロジーの進展や健康寿命の延びにより、40年、50年ではなく、60年以上働くことが想定されます。
長い労働人生の間には実に様々なことが起きます。私の場合、就職した富士銀行は入行15年後に、日本興業銀行と第一勧業銀行と合併し、みずほ銀行になりました。少なくとも、就職した時点では全く想定外の出来事でした。しかしながら、私は合併後の銀行に魅力を感じることができず、正式統合2002年4月1日の直前、2001年12月末で、富士銀行を退職し、自分で起業しました。起業後は、仕事の受注や資金繰りにも苦慮し、貯金は無くなり、親や友人からお金を借りて、資金繰り難を乗り切ったことも1度や2度ではありません。しかしながら、その厳しい経験は、大きな糧となって、今の仕事に大変役立っています。
(起業後の、様々な困難は数冊の本にできるくらいの内容なので、本コラムでは詳細割愛します)

2. 会社を嫌いになっても、仕事を嫌いになってはいけない
新社会人の皆さんが職場における困難に直面することは避けられないでしょう。特に、会社の文化や方針が自分の価値観と合わない時、そのフラストレーションは仕事そのものに対する情熱を損なう可能性があります。しかし、会社を嫌いになっても、仕事そのものを嫌いになってはなりません。
アドラー心理学では、あることの最終的な責任を誰が引き受けなければならないかを考えた時に、そのあることが誰の課題かという言い方をします。
例えば、勉強しなかったために試験でいい成績を取れなかったら、その結末は子ども自身に降りかかり、子どもが自分で責任を取るしかありません。勉強は子どもの課題だからです。
参考:「子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気」著:岸見 一郎 出版:幻冬舎

もう、おわかりですね。
仕事を嫌いになって、仕事をしなかったら、その結末は自分に降りかかってくるということです。ここでは、会社は関係ありません。あくまでも、自分が仕事とどう向き合うか?でありますので、仕事をしたくないことを、会社の経営や上司、職場環境のせいにすることは、結局は自分自身の課題から逃げてしまっているのです。もちろん、(いつ起こるかはわかりませんが)逃げた結末は自分に降りかかってくるのです。

3. 社会に認められれば、仕事には困らない
個人の成功は、会社内部の評価だけでなく、業界全体や社会における評価に基づくことが多くなっています。自分のスキルや成果が社会に認められれば、より多くのキャリアのチャンスが開かれます。たとえば、SNSでのプロフェッショナルな活動、業界会議でのプレゼンテーション、専門的な記事の投稿などを通じて、業界内での信頼を築くことが可能です。言論の自由が保障されている日本では、このような活動が、SNSが一般的となった現在では比較的容易に行えます。
自由な発信により社会的な認知を高めることで、経済的な不安定さや企業の変動があっても、常に需要のある人材となり、多様な仕事の選択肢が得られるようになります。
市場で価値ある人材としての自己研鑽するためには、継続的な自己投資が不可欠です。
新NISAや株式市場の活況により、お金の投資が注目されがちですが、最も効果的な投資は、自己という人材に投資する自己投資ではないでしょうか?

過去コラム:
新社会人の皆さんへ:変化する世界で自己を磨き続けるために – kozuka.blog
新社会人となる皆様へ – kozuka.blog

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