先日、あしなが育英会から一通のはがきが届きました。これは、私が毎月わずかな額ながら寄付を続けている中で、支援を受けている学生さんが送ってくださった近況報告です。
はがきには、音楽大学に通う学生さんが、試験やコンクールに向けて練習に励んでいる様子が丁寧に書かれていました。課題曲にじっくり取り組み、自分の音楽性を高めるために日々努力している姿。作品への理解を深めながら学業に集中できているのは、支援のおかげだという感謝の言葉も添えられていました。
正直に申し上げて、毎月の寄付額は決して大きなものではありません。しかし、こうして学生さんの生の声に触れると、その小さな行動が確かに誰かの学びや挑戦を支えているのだと実感します。自分が行った行為が、直接的に若い世代の未来に繋がっているという事実。それは、私自身、はがきの内容に感動するとともに温かい励ましになりました。
「誰かのため」に行動することで力が出る
私はもともと「自分のために仕事をする」「自分の楽しみのためにお金を稼ぐ」という発想では、どうしても力が出にくいタイプです。生活のため、趣味のためというモチベーションも確かにありますが、それだけでは長く頑張り続ける原動力にはなりません。
自分の子どもが小さかった頃には「子どもの未来のために」という思いが私を動かしていました。会社であれば、社員、特に将来を担う若い社員たちのために力を尽くしたいと自然に思えました。そして今は、経済的に余裕がなく困難に直面している家庭や子どもたちを少しでも支えたいと考えることが、私の原動力になっています。
アイナ・ジ・エンドさんの言葉
私が好きな女性アーティストの一人に、アイナ・ジ・エンド(https://ainatheend.jp/)さんがいます。彼女が後輩のリハーサルを指導する場面で交わされた会話が、とても印象的でした。(映像を見た記憶によるものですので、会話の趣旨としてご理解ください。)
アイナ:「今、何を考えて歌った?」
後輩:「上手く歌えるように」
アイナ:「上手く歌うというのは、自分が良く見られたいということだよね?音楽って、誰かに届けるためにやってんじゃないの? この曲を誰かに届ける、そういう相手を思うことが大切なのに、全くわかっていないし、響かない」
このやりとりを聞いたとき、深く腑に落ちました。一流の表現者は、常に「誰かのため」に活動している。だからこそ、多くの人に支持され、ファンやサポーターが自然と集まる。一方で「自分が上手くやりたい」「自分が評価されたい」という自己中心的な意識にとどまっている限り、支援者も増えず、本当の一流にはなれない。
このコメントを通じて改めて気づかされたのは、「誰かのために行動すること」が結局は自分に返ってくるということでした。そこには充実感があり、最終的には経済的な豊かさにさえ繋がると確信しています。
小さな一歩が未来をつくる
今回いただいたはがきも、同じことを教えてくれました。私の寄付は決して大きな額ではありません。しかし、小さな寄付があるからこそ、学生さんは学業に専念でき、コンクールに挑戦する勇気を持てる。私にとっては小さな行動でも、受け取る側にとっては未来を広げる大切な支えになるのです。
私たちが日常の中でできることは限られています。けれども、できる範囲で続けていく小さな一歩は、必ず次の世代へと繋がります。
おわりに
「できることを実行する」――この言葉の大切さを、私は今回改めて感じました。誰かのために行動する。それは決して犠牲ではなく、自分自身に大きな喜びと力をもたらしてくれる。だからこそ、私はこれからも経済的に困難を抱える家庭や子どもたちを支え続けたいと思います。そして寄付額を少しずつでも増やすことで、より多くの若い世代の挑戦を後押しできればと願っています。
未来を担う子どもたちのために。
そして、より良い社会のために。
今日もまた、小さな一歩を踏み出していきたいと思います。
あしなが育英会 : https://www.ashinaga.org/

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