「努力は一生、本番は一回、チャンスは一瞬」——エスコンフィールド(読了目安時間 6分)

先週金曜日、初めて北海道北広島市のエスコンフィールドでプロ野球を観戦する機会に恵まれました。

ご存じの方も多いかと思いますが、エスコンフィールドは、天然芝と開閉式屋根を備えた日本初の本格的ボールパークです。フィールドと観客席の距離が非常に近く、スタンドからでも選手たちの息づかいが感じられるほど。試合の熱気がダイレクトに伝わってくる臨場感は、まさに圧巻でした。
新庄剛志監督率いる北海道日本ハムファイターズの人気が高まっている背景には、このスタジアムの魅力が大きく貢献していることは間違いありません。試合内容も期待以上で、スポーツ観戦の醍醐味を存分に味わえた一日でした。

しかし、その日、私の心に最も深く残ったのは、試合そのものではありません。スタジアムの一角、真っ白なトイレの壁に書かれていた、ある一言でした。

「努力は一生 本番は一回 チャンスは一瞬」新庄剛志

一見すると、何気ないメッセージかもしれません。しかしその言葉の前に立ち止まり、私はしばらく動けませんでした。シンプルでありながら、本質を突く一言に、心を揺さぶられたのです。

私なりにこの言葉を解釈すると、こうなります。

では、その「日々の努力」とは何を意味するのでしょうか。

私はこう考えます。それは、すぐに成果が見えなくても、自分が取り組んでいることの専門性を高めること。あるいは、将来どこかで必ず役に立つ知識や教養、スキルを、少しずつでも身につけようとすることです。今日の努力が明日すぐに報われるとは限りません。しかし、その蓄積こそが、ある日突然訪れる「本番」で、自分を助け、新たなステージへと引き上げてくれるのです。
たとえばプロ野球の世界では、選手たちはシーズンオフの自主トレーニングや春のキャンプで身体を鍛え上げ、極限まで技術向上に励みます。しかし支配下選手約70名のうち、1軍ベンチに入れるのはわずか26名。フィールドに立てるのはたったの9名です。極めて限られた枠をめぐる熾烈な競争が日々繰り広げられているのです。
そうした中で、監督は状態の良い選手を見極め、育成も兼ねてチャンスを与えます。与えられた数少ない出場機会で、投手であれば好投を、打者であればヒットを打てるかどうか。結果を出せば、次のチャンスにつながります。逃せば、次はいつ来るかわからない。まさに「努力は一生、本番は一回、チャンスは一瞬」なのです。

これは、ビジネスの世界でもまったく同じです。商談やプレゼンの場、新しい役割を任される機会など、重要な場面は突然訪れます。そのとき、どれだけ自分が準備し、真剣に考え、知識を蓄えてきたか。自問自答を繰り返し、日々の積み重ねを継続していれば、その「一瞬のチャンス」を確実に自分のものにすることができるでしょう。

新庄監督の言葉は、アスリートだけでなく、私たちすべての挑戦者へのエールだと思います。

日々の努力は、すぐに報われるものではありません。しかしある日、不意に訪れる「本番」で、その真価が問われる。その瞬間をつかむために、今日もひとつずつ、努力を重ねていきたい。そう、改めて感じた一日でした。

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