自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件を受け、「政治とカネ」に関する問題が注目されています。政治資金規正法は1948年に制定され、政治資金の収支公開や寄付の制限を定めているが、「抜け穴」が多く、不祥事のたびに改正が行われてきました。
具体的な改正例として、1975年の田中角栄首相の「金脈問題」発覚後の改正では、企業・団体から政党への献金が制限されました。1988年のリクルート事件や1992年の東京佐川急便事件を受けて、1994年には企業・団体献金のさらなる制限が加えられました。2004年には日本歯科医師連盟から自民党へのヤミ献金事件が発覚し、改正が行われましたが、その後も不祥事は続いています。
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2016年3月1日 幕引きは許されない | 新聞協会報・紙面モニターから|刊行物|日本新聞協会 (pressnet.or.jp)
日本の政治資金に関する問題が再び注目を集めている中、本コラムでは、ビジネスマンの観点から、政治資金の透明性確保と資金調達の改善に向けた三つの重要なポイントを提案します。
1.収支報告に監査を要件として会計の透明性を確保する
政治資金規正法は1948年に制定され、その後も不正行為のたびに改正が行われてきましたが、依然として「ザル法」と批判されています。特に、政治資金の収支報告書の透明性が欠けていることが問題となっています。政治資金の透明性を高めるためには、以下の対策が必要です。
● 独立した監査の導入:政治資金の収支報告書に対する独立した監査を義務付けることで、資金の使途が明確になります。これにより、不正行為の発見と抑止が期待できます。
● 監査対象の拡大:現在、監査の対象は「支出のみ」であり、派閥は対象外となっています。これを改め、全ての収支を対象とする監査体制を整えることが求められます。
2.一部の大企業に頼らない小口の資金調達を推奨する
政治資金パーティーや企業からの多額の献金に依存することは、特定の利益団体に政治が左右されるリスクを伴います。これを防ぐために、小口の資金調達を推奨することが重要です。
● 個人献金の奨励:小口の個人献金を増やすことで、大企業に依存しない資金調達が可能となります。これにより、政策決定がより公正で透明なものになります。
● クラウドファンディングの活用:クラウドファンディングを利用して、広く一般から少額の寄付を募ることも効果的です。この方法は特に若い世代からの支持を集める手段として有効です。
3.小口の資金調達には、政治家自身が推されることが大切
小口の資金調達を成功させるためには、政治家自身が支持者から「推される」存在であることが必要です。政治家が魅力的で信頼される存在となるための具体的な方法を以下に示します。
● SNSの活用:TwitterやInstagramなどのSNSを通じて、政策や活動を発信し、支持者との直接的なコミュニケーションを図ります。これにより、政治家が身近に感じられるようになります。
● 地域イベントの開催:地域でのイベントを積極的に開催し、支持者との交流を深めることで、直接的な支持を集めることができます。
● グッズの制作:政治家や政党のロゴ入りグッズ(Tシャツ、帽子、バッジ、ステッカーなど)を制作し、支持者がそれを身につけて応援できるようにします。
⇒ アメリカの民主党は、SNSを活用した資金調達キャンペーンで成功しています。特に、バラク・オバマやバーニー・サンダースのキャンペーンは、多額の少額献金を集めた例として知られています。これにより、大企業の献金に頼らない資金調達を実現しています。
政治の本質は、多くの有権者の意見を集約して国をよくすることです。小口の資金調達はこの理念に適っています。小口の寄付を奨励することで、より多くの市民が政治に参加し、政治家が幅広い有権者の意見を反映した政策を策定することが可能となります。これにより、政治が一部の特定利益団体に左右されることなく、より民主的で透明なものになるのではないでしょうか?
一部の政党や政治家に有利な仕組みではなく、公平な仕組みが出来上がったのちは、政治家の腕の見せ所です。
“広告を売る人は「アカウント・エグゼクティブ」と呼ばれる。新規顧客の開拓は「事業開発」と呼ばれる。企業買収や売却を商売にする人は「インベストメントバンカー」。自分を売り込むのは「政治家」だ。中略 どんな仕事でも、営業能力がスーパースターと落ちこぼれをはっきりと分ける。”
(出所:「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」 ピーター・ティール (著) 174ページより抜粋。)

推される政治家=営業能力がある政治家のスーパースターを見たいのは私だけでしょうか?

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