お金は個人、法人を問わず、大きな関心事です。
しかしながら、お金の性質やお金の出入りの法則を理解している人は、かなり少ない、もしくはほとんどいないと言って良いかもしれません。
日本の「失われた30年」は、バブル経済の崩壊後の1990年代初頭から現在に至るまでの期間で、長引く経済の停滞とデフレーションの状態が続いており、未だに脱却できていません。脱却できていない一つの要因は、いつしかお金に関して、損得勘定ばかりに気を取られて、お金の本質を見失ったからではないでしょうか?
ここに出入りの法則に関して、端的に述べている、素晴らしい文章がありますので、紹介します。
● 出入りの法則
『宇宙には、私たちの知識や能力を超えた、大きなエネルギーの法則が数多く存在します。地球の自転や星々の公転、重力の存在、竜巻やカミナリ。理屈で説明できても、その根本は誰も解き明かせません。それと同様の法則に「出入りの法則」というのがあります。簡単にいうと「出るのが先、入るのはあと」という法則です。私たちは、無意識にこの法則で暮らしています。電車もバスもエレベーターも、降りる人を先に降ろさなければ乗ることができないように……。
また、心理的にもこの法則が働いています。
人を大切にする人は、人からも大切にされます。(⇒まずは自分が大切にする)
挨拶をする人は、多くの人から挨拶されます。(⇒自分から先に挨拶をする)
人のために働く人は、自分を助けてくれる人に恵まれます。(⇒自分が先に働く)
逆に作用することもあります。
人の過失をとがめる人は、多くの攻撃を受けるようになります。
約束を粗末にする人は、誰からも大切にされません。
このように、出入りの法則は、私たちにピタッと寄り添って作用し続けているわけです。
そして、この法則が顕著に顕れるのが「お金」です。
私たちにとって大切な道具であるはずの「お金」が、この法則で働いていることを知っている人は少ないのです。
よく陥る失敗に、収入ばかり計算するというのがあります。
つまり、売上げ目標です。
今月何件契約をいただき、幾らの売上を出すか、という目標管理です。
入口ばかりに「氣」を配っている状態と同じで、これでは一向に売上げが伸びるわけ無いのです。
お金というには、正しい出し方をすれば、必ず出した分は戻ってきます。正しければ正しいほど、少し仲間を連れて還ってきます。
間違った出し方をすると、なかなか戻ってきません。
支払いのときに、払いたくないな、とか、高いな、などと思って支払う人には「お金」が愛想を尽かします。
ありがとう、と思いながら支払う人の元には、喜んでまた戻ってきます。
みなさんの財布の中に、今どれくらいのお金がありますか?』
出所:「営業の神さま」著:中村信二 出版社 エイチエス
参考URL: https://poji-poji.com/

私がこれまでお付き合いした個人事業主、会社は数多くいらっしゃいますが、お金が入らない、もしくは思うように入ってこない人の特徴として、「お金を自分のためだけに使っている」ことです。
自分がもらった、稼いだお金は自分のためだけに使う人は、まさに、「お金」から愛想を尽かされているのです。
昼間から仕事をせずに、ギャンブルやお酒に溺れて、家族に逃げられ、悲しく死んでいくお父ちゃんを、どこかの映画で観たような記憶がありますが、これはまさに典型例ですね。家族を養うお金を支払う前に、自分の快楽にお金を使うわけですから、完全に世の中のお金の流れを、自己中心的な考えで止めてしまっているのです。
程度の差こそあれ、経営者も同様です。稼いだお金を自分の買いたい車、服、宝飾品に使う人には、なかなかお金が巡ってきません。その瞬間は偶然買えたとしても、それらはすぐに元の場所へ還っていってしまうのです。
一方、個人であれば、まずは家族、ご両親、親しい友人やパートナーへお金を出せる人、プレゼントをする人、寄付をよくする人、会社であれば、社員、取引先、株主へ正しいお金の出し方をする会社には、お金が自ら“仲間を連れて還ってきます”。
最近、こんな残念なエピソードを聞きました。
「お取引先を接待したことがありました。上司がケチで、つまらない安っぽいお店に連れていきました。それ以降、その取引先が私たちから、明らかに距離を置いているのを感じました」
当たり前ですよね。連れて行かれた側からすると、「ずいぶん私は安っぽく見られているんだな。こんな会社とは付き合いたくない」と思うのが当然で、この瞬間に、その会社は、この取引先からは応援されない会社になっているのです。
逆に、他社でも連れて行かないような素敵なお店で、相手の満足感が大きい接待をしていたら、どうだったでしょうか?
相手に幸福感や満足感を提供できない会食や接待なら、しない方がましということです。
取引先に限らず、社内でもそうです。もし、あなたが上司で、部下との懇親の場を設けたいなら、部下が行きそうなお店より、少しランクが上のお店に連れて行ってあげてください。参加者に女性社員がいる場合は、2ランク上でも良いです(笑)
社員が元気になれば、会社はもっと元気。あたり前の話です。
年末、年始に親族の集まりや、ホームパーティーに呼ばれた時も同じです。どんなに「手ぶらできていいよ」と言われても、招く側は掃除や準備に時間をかけているのですから、手土産は忘れずに持って行きましょう。これも正しいお金の出し方です。
11月から年末にかけては、お金が出るシーズンです。
お金の出し方が問われる季節ですので、正しいお金の出し方、応援してもらえるお金の出し方を考えてお金を出すと、来年、そのお金はきっと仲間を連れて還ってきますよ。

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