今月8日以降、女優・広末涼子さんとフレンチレストラン『sio』のオーナーシェフ・鳥羽周作氏と不倫関係にあることが報じられて以降、ネットやニュースアプリでは、この話題で持ち切りのようですが、一民間人である彼らの個人的な行動を、メディアが追及する必要があるのでしょうか?
では、そもそも、なぜ不倫や不貞の話題が次から次へと出てくるのか?むしろ、実は、現代社会で言う不倫や不貞は、人間が持つ特性なのではないか?と逆の発想で考えては、いかがでしょうか?
世界的な歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史(上)」の第一部認知革命・第三章狩猟採集民の豊かな暮らし」には下記の記述があり、現代人のDNAを理解するには十分役立つ解説でありますので、紹介します。

<以下、抜粋>
ほとんど身体のためにならないのに、なぜ人は高カロリーの食品をたらふく食べるのか?今日の 豊かな社会は肥満の問題と苦闘しており、肥満は発展途上国にも急速に広まりつつある。目につくうちで最も甘い物や脂肪分の多い物をなぜ私たちが貪り食うのかは不思議だが、祖先である狩猟 採集民の食習慣を考えると、この謎は解消する。彼らが暮らしていたサバンナや森では、カロリー の高い甘い物はごく稀で、食物は一般に不足していた。三万年前の典型的な狩猟採集民が手に入れ られる甘い食べ物は1種類しかなかった。熟れた果物だ。もし石器時代の女性が、たわわに実った イチジクの木を見つけたら、あたりに住むヒヒの群れに食べ尽くされる前に、その場で食べられる だけ食べるのが最も理に適っていた。カロリーの高い食べ物を貪り食うという本能は、私たちの遺伝子に刻み込まれているのだ。今日私たちは高層アパートで暮らし、冷蔵庫には食べ物があふれて いるかもしれないが、DNAは私たちが依然としてサバンナにいると思っている。だから私たちは、 冷凍庫にアイスクリームの容器を見つけると、空になるまで中身をせっせとスプーンで口に運び、 ラージ・コークで胃袋に流し込む。この、「大食い遺伝子」説は広く受け容れられている。
一方、性行為についても、興味深い解説があります。
<以下、抜粋>
次のように主張する進化心理学者もいる。古代の狩猟採集民の集団は、一夫一婦制の男女を中心と する核家族から成っていたわけではなく、彼らは私有財産も、一夫一婦制の関係も持たず、各男性 には父権さえない原始共同体で暮らしていた。そのような集団では、女性は同時に複数の男性(および女性)と性的関係を持ち、親密な絆を形成することが可能で、集団の成人全員が協力して子育てに当たった。男性はどれが我が子か断定できないため、どの子供も同等に気遣った。
そのような社会構造は空想上のユートピアではない。動物、とくに私たちに最も近い親戚であるチンパンジーとボノボの間で、詳細に記録されている。現代の人類の文化でも、たとえばベネズエラ の先住民バリ族のもののように、集団的父権制が取られているものは多い。そのような社会では、 子供は単一の男性の精子からではなく、女性の子宮にたまった精子から生まれると信じられている。 良い母親はなるべく複数の男性と性交するようにする。妊娠中はなおさらだ。そうすれば、自分の 子供は最も腕の良い猟師だけでなく、最も優れた語り部や、最強の戦士、いちばん思いやりのある 恋人の素質(と、彼らによる世話)を享受できるからだ。これが馬鹿らしく思えたら、心に留めておいてほしい。近代的な発生学が発展するまでは、赤ん坊がいつも多数ではなく単数の父親によって母親の胎内に宿るという確証はなかったのだ。
要するに、私たちには、複数の男性、女性と関係を持つ遺伝子が刻み込まれていることを考えれば、程度の差こそあれ、同時か時間差かは別として、複数の異性と関係を持ちたいという行動は十分理解できるものとなります。
このように記述すると、“そんなバカな”と言われるかもしれませんが、メディアの記事や誰が書いたかわからないネットの書き込み情報より、歴史学者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏の解説の方が、よほど信頼性があるのではないでしょうか?
ここで、人間のDNAを起因とする問題で、矛盾が生じていますね。
肥満は叩かれないけど、不倫は叩かれる。
・肥満の方なら「私のDNAはサバンナにいるので、高カロリーの食べモノをその場で食べられる だけ食べてしまうんです」
・不倫をする方なら「私のDNAは原始共同体にあるので、複数の男性(女性)と性的関係をもってしまうんです」
これが、どちらも人間に刻み込まれたDNAが原因だとする正当な言い訳です。
もちろん、メディアで不倫を取り上げるべき職業もあるでしょう。
その筆頭が政治家、国会議員です。
国会議員の給料は国民の税金から支払われ、新幹線や飛行機で移動の際は、様々な特典が与えられています。選挙の際は、選挙民に対して、「私は身を粉にして、誠心誠意、国をよくすることに精進します」と誓いを立てて、立候補し、選挙活動をするわけですから、少なくとも当選後、在任期間中は、徹底的に公人として行動する必要があります。
よって、自分で生計を立てている民間人と、国民の税金で生計を立てている公人は、メディアの扱いが違ってしかるべきだと考えます。
性的マイノリティに関する偏見や差別をなくそうという政府、民間の動きは評価されるべきです。
であれば、民間人のDNAに起因する問題には、社会全体がもう少し、寛容であって良いのではないかと思うのです。
今回のコラムはRADWIMPS『PAPARAZZI』歌詞を紹介して終わりたいと思います。
RADWIMPS – PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~ [Official Music Video] – YouTube
“ねぇねぇお父さんお父さん 今度の国語の宿題で
お父さんのお仕事って 課題で明日までに作文書くの
皆の前で発表もしなきゃで 本当に嫌だけど頑張るよ
先生も皆のお父さんの自慢を楽しみにしてるって
そうかい いいかいお父さんの仕事は普通とはちょっと違う
大きな意味では世の中の人に娯楽を提供してるんだ
役者さんミュージシャン スポーツ選手や著名人
家の前だとか仕事場でも どんな所だって張り付いて
その人の日々の監視をする そういう仕事をしてるんだ
そして何か悪さをしたり 面白いことが起こったりすると
それをすかさず記事に書いて 世間の皆に知らせるんだ
体力も根気も無きゃいけない とても大変な仕事なんだ
何ほざけ 盗撮盗聴尾行張り込み
好きなだけやりたい放題 天誅下したつもりかね
してやったり顔が見え見えで 気持ちがねえどうにもこうにも悪い
あんたらはどれだけ立派な人生なんだ どの面下げてんなことしてんだ
倫理に反したあんたらが なに不倫だ不純だいってんだ
国家権力にはへこへこします 弱い者虐めが板に付きます
あんたの子供の頃の夢は まさかそれじゃなかったよな?
知りたくもねえ必要もねえ ただ誇りを持ってそれしてんならね
どかどか踏み込んで来る割に こそこそ逃げたりすんなよあんた
卑怯を絵に書いたあんたの言葉 薄っぺらすぎて悲しくなんさ
「君の名は。」の大ヒットが起こるとすかさず出てくるゲスなやつ
ぽっと出で出てきたわけじゃねえ こちとらメジャーで14年
こんな変わり者の俺の音楽を 待ってくれてるファンたちと
絆を一つずつ作り上げ 毎度アリーナツアーやってんだ
馬鹿かそれがなんだ 俺のとこなら百歩譲ったとしても
実家の親の家にへばりついて 堂々直撃してきたな?
息子さん苦節10年 成功して良かったですね
親御さんとしてどうですか?
あんたの親にも聞いたろか 良かったですね息子さん
無事立派に大きく育たれて 朝から車の中で一般市民の家の前張り込んで
嫌がるのを無理矢理話聞いて 許可も取らずに写真撮って
雑誌に載せて稼いだ金で 今日も生きている息子さんに
一言何かありますかないですか 無いわけ無いですよね?
無くても聞いてくるのが息子さん 絞り出してでも言ってごらん
お父さん凄いね お父さんがいないと
困る人達いっぱいいるね やっぱかっこいいねお父さん
いつまでも僕の自慢だよ
でも良いかい?中には 父さんのこの仕事を馬鹿にしたり
軽蔑したりする奴もいるんだ だけど父さんは負けないよ
父さんは胸を張って生きている 求められるからやっている
父さんの仕事を 楽しみにしてる人のために頑張るよ
ハイハイ自分の仕事に自信を 持っているのは結構です
堂々と今日も胸を張って 生きててなによりです
じゃあ尾行がバレてカメラ向けられても 堂々と逃げず答えろや
カップルのふりで隣座って ストーカーばりに盗み聞くな
人間不信情報不信 頭がおかしくなりかけた
それでもさ 笑うのか? あんたらにゃ何も伝わらんか
煽って報するテレビが悪い こぞって食いつく世間が悪い
求められるからやっている すごいね神様みたいだね
あんたの僅かなマンマのために 世間の僅かな娯楽のために
抹殺された人々は それでも生きていくんだから
俺はやるべきことをやっている 君は恥ずべきことをやっている
恥ずかしくないと言うのなら 隠れず盗まず生きてろや
目を見て話が出来なくて なにが堂々と生きてるだ
お父さん書いたよ頑張ったよ 明日の発表楽しみだ
皆の前で胸を張って 大きな声で読んでくるね
ありがとな 本当にな お前は誇れる息子だな
そうだ明日のことだけど しばらく休みもなかったし
一緒に遊んでやれなかったから 家族旅行にでもいこうか
だから学校は休んで良いぞ 先生たちには内緒でな“

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