先週7月8日(金)、大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。自民党の安倍晋三元首相が奈良県奈良市での街頭演説中に銃撃され、同日午後5時3分に死亡が確認されました。
政治家が公の場で殺害されるというのは、私は浅沼稲次郎暗殺事件(1960年10月12日、社会党稲沼党首が右翼の少年に殺害された事件)くらいしか思い浮かびませんでした。二・二六事件にしろ、稲沼稲次郎暗殺事件にしろ、共通項は、政策・政治に対する考え方の違いを武力で封じ込めようとした点ですが、今回の事件は、政治的な意図がないという点で、これまでの事件とは大きく異なる様相を呈しています。
今回の事件は、コロナ対策による行動制限⇒精神疾患と結びつけることはあまりにも単純かもしれませんが、全く関係がないとも言えない気がします。
コロナ初年度である2020年12月25日、厚生労働省より、「新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査結果概要について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/syousai.pdf
という調査が発表され、気になるデータがありましたので、抜粋します。

大きな変化があった項目は2点
・運動量:減少したと回答した人が39.1%
・ゲーム時間:増加したと回答した人が18.6%
地方自治体推奨したステイホームや在宅勤務が影響したことは間違いありません。
今回の事件の容疑者が自宅で拳銃を作っていたということですが、精神疾患があったのか、なかったのか、精神疾患があるのであれば、どのようなレベルであったか、今後、絶対に同じことを繰り返さないためにも、入念に調査を進めて頂きたいと思います。
日本国内の新型コロナウイルス死亡者数は、2020年2月13日に1人を記録した後、先週2022年7月9日時点で31,420人です。一方、自殺者数は、同じ期間で約5万人であり、新型コロナウイルス死亡者数の約1.6倍です。
成人の10人に1人がうつ病と言われる米国では、単純ではありますが、うつ病治療に運動を進めているようです。
皆さんも、自覚症状がある、無いにかかわらず、実践してみませんか?
以下、ハーバード大学の研究論文(「運動はうつ病と戦うための自然な治療法である」2021年2月2日)の和訳を掲載します。
- 運動は場合によっては抗うつ剤と同等の効果がある
米国では成人の10人に1人がうつ病と闘っており、その治療には抗うつ剤がよく使われています。しかし、薬だけが解決策ではありません。運動も効果的な治療法であることが研究により明らかになっています。ハーバード・メディカル・スクールの精神医学助教授、マイケル・クレイグ・ミラー博士は、「重度のうつ病患者には運動だけでは十分ではありませんが、人によっては抗うつ剤と同じように効果があります」と述べています。
- 運動効果
運動は、心臓病や糖尿病を予防し、睡眠を改善し、血圧を下げるなど、多くの健康上の利点をもたらす生物学的カスケード現象(※)を引き起こします。高強度の運動は、エンドルフィンと呼ばれる体内の快感物質を放出し、ジョギングをする人が報告する「ランナーズハイ」をもたらします。しかし、多くの人にとって真価を発揮するのは、低強度の運動を長期間にわたって継続することです。このような運動は、神経栄養因子または成長因子と呼ばれるタンパク質の放出を促し、神経細胞を成長させ、新しい結合を作るようにします。脳機能が改善されると、気分も良くなります。「うつ病の人の場合、脳の海馬(気分をコントロールする部位)が小さくなっていることに神経科学者は気づいています。運動は海馬の神経細胞の成長をサポートし、神経細胞の結合を改善するので、うつ病を和らげるのに役立ちます」とミラー博士は説明します。
※一つの反応(化学反応など)からカスケード状に次々と反応が起こること。
- 始めるにあたっての課題
うつ病は、睡眠障害、エネルギーの低下、食欲の変化、体の痛み、痛みの知覚の増加など、身体的な症状として表れます。このサイクルを断ち切るのは難しいですが、ミラー博士によると、少しでも立ち上がって体を動かすことが助けになるそうです。「1日5分のウォーキングや好きな活動から始めてみてください。すぐに、5分の活動が10になり、10が15になるのです。
- あなたにできること
神経細胞の改善がうつ病の症状を緩和し始めるまでに、どれくらいの時間、どれくらいの強さで運動する必要があるかは不明です。運動を始めてから数週間後には、気分が良くなってくるはずです。しかし、これは長期的な治療法であり、一回で治るものではありません。「長期間続けられるものを選びましょう」とミラー博士はアドバイスしています。「大切なのは、自分が好きで、続けたいと思うものにすることです。
仕事も運動も、好きなことを続けましょう!!
