2022年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことを受け、在学中に「成年」を迎える高校3年生の家庭科授業で、金融教育が始まりました。
また、金融や投資に携わったことがない、親御さんの中には、どのように子どもに金融や投資の教育をして良いか?わからないといったことを聞くようになりました。
生活にかかわる金融全般という意味では、金融庁のホームページに掲載されている「中学生・高校生のみなさんへ」(https://www.fsa.go.jp/teach/chuukousei.html)、や「基礎から学べる金融ガイド」(https://www.fsa.go.jp/teach/kou3.pdf)によくまとまっていますので、一読されることをお奨めします。
しかしながら、投資教育の質問をする親御さんが、私に期待されていることは、金融庁のホームページを見てくださいと言われることではないことは明らかです(笑)
1.安価ですぐにできることと言えば、まずは投資に関する良書を読むことを薦めます。
昨年8月9日のコラム”お盆休みにオススメの本 金融・投資編”で紹介した、「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」アンソニー・ロビンズ (著), 鈴木 雅子 (翻訳)は、是非読んでいただきたい本です。
アンソニー・ロビンズは世界ナンバーワンのカリスマコーチです。12人の金融界の巨匠、レジェンド投資家にアクセスし、インタビューできるのは、まさにアンソニー・ロビンズしかいません。

冒頭にこのような記述があります。
”億万長者の戦略は、投資家としての読者にとって有益なものになるだろう。今から読者は、12人の金融界の偉人たちに質問する私の隣に座って、経済的自由を獲得するための、自分独自の道を見つけることになる。”
物言う株主で著名な投資家、カール・アイカーン氏との質疑応答で気に入っている部分があるので、紹介します。
A(アンソニー・ロビンズ):会社の方向性を変えるために、委任状争奪戦を展開する必要がないこともありますね。最近では、ネットフリックス社の株を大量に買い、2年間で20億ドルの利益を出しています。
CI(カール・アイカーン):それをやったのは息子のブレットと、そのパートナーだ。私はテクノロジーのことはよくわからないが、息子は20分でその会社がどれだけすごいかを私に納得させた。私は言ったね。「買えるだけ買え!」と。物言う株主とは、あまり関係がない。
A : 息子さんの20分間の説明で、ネットフリックス社の株価が安すぎると思ったのはどうしてですか?
CI : 簡単なことだ。優秀な専門家の多くは勘違いしている。当時、ネットフリックス社は毎年20億ドルの料金収入があった。しかし、この料金収入は貸借対照表に記載されていない。専門家は口を揃えて「コンテンツの代金はどうやって支払うつもりだ」と言っていたが、会社には20億ドルが入ってくることになっていたのだ!普通、加入者は我々が思う以上に忠実だ!
前述の「普通、加入者は我々が思う以上に忠実だ!」は極めて大切なフレーズです。要するに、ユーザーから支持されている会社は、投資対象として有望な投資対象ということです。普段皆さんが利用しているスマホのアプリはどんなアプリで、そのアプリはどのような会社が開発しているのでしょうか?
もし、あなたが任天堂SWITCH SPORTSがお気に入りであれば、なぜ、自分の動きが画面に反映されるのか?瞬時に反映させるには、どのようなテクノロジーが使われていて、どのような会社が開発に携わっているのか?
大企業が開発、販売している製品は、1社で完結して製造できることはほとんどなく、様々な協力会社と連携、時には資本提携、業務提携しながら、完成品を製造し、販売しています。普段、何も考えずに使っている身近なものを、掘り下げて調べていくと、思わぬ宝物(有望な投資対象)に出会えるかもしれません。
私が、自分が気に入っているものを中心にという理由は簡単です。子どもは自分が好きなものの方が、探求心が持続するからです。
よって、私が勧める投資教育は3ステップです。
1.税込1,650円で「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」アンソニー・ロビンズ (著)を買う。
2.自分が気に入っているサービス、製品に興味を持って、どの会社が携わっているかを調べる。
3.上記2の会社が上場企業であれば、証券口座を開設して、小額で良いので買ってみる。あるいは、毎日株価をグラフにして、模擬売買をしてみる。
残念ながら、未上場企業の場合は、大学生になってから、インターンシップで働いてみる。
夏休みは、普段より活用できる時間が多いと思いますので、是非やってみてください。
