昨年、本コラムでテイスティングを楽しむ①外観、②香りを解説しました。おかげさまで、
「ワインは少し敷居が高いと思っていたけど、身近に感じられるようになった」
「色の合わせ方を実践したら、その通りでびっくりした」
「ワインって、知識があまりなくても楽しめるんだ」
といった好意的な意見を頂戴し、益々やる気になってきた次第です(笑)
そこで、今回はいよいよ“味わい”について解説したいと思います。
ワインの味わいを楽しむには、若干のテクニックとアイテムが必要になります。
1つ目は、グラス選びです。
https://shop.riedel.co.jp/lp/howtochoose/
大別すると、舌の中央を流れるように飲むか?舌全体の広がりを感じながら飲むか?の2通りです。
上記、リーデルのホームページにもありますように、スタンダードな形状のグラスは、ワインが舌の中央を流れていくので、主に果実味と酸味が特徴的なソービニヨンブランやリースリングが向いています。
一方、ボール型で横に広いワイングラスは、ワインが舌の全体に広がりながら流れるので、香りが芳醇となった熟成感のあるシャルドネが向いています。もし、ヴィンテージ(表示された収穫年)が5~7年以上前の白ワインであれば、ボール型を選んでみてください。
もし、お手元にスタンダードな形状のグラスとボール型の丸みのあるグラス、両方のグラスがあれば、同じワインを両方のグラスに注ぎ、飲み比べると、グラスの形状で味が若干違ってくることがわかると思いますので、是非試してみてください。
2つ目のテクニックは温度です。
白ワインは冷やすというイメージですが、私からすると、ワインに精通したお店以外は概ね冷やし過ぎなイメージです。
なぜ、冷やし過ぎに注意が必要かというと、冷やす=味が閉じるので、ワインが持つ本当の味わい、魅力が出ない状態で飲むことになるからです。例えば、コーラなど清涼飲料水を冷やして飲む場合と、常温で飲む場合で、どのように感じますか?
恐らく、冷たいと糖度を感じずスッキリ飲めますよね。一方、常温のコーラは同じコーラでも甘く感じるのではないでしょうか?また、味覚に敏感な方なら、水でも感じると思います。水道水でも冷たければ、何も感じず飲めますが、常温だと少しカルキ臭を感じてしまうことがありませんか?
つまり、常温に近い方が飲料の本来の味が良くわかるということです。
白ワインはキンキンに冷えた状態ですと、酸味しか感じられず、果実味=甘味が閉じた状態で飲むことになります。冷えた白ワインを少しテーブルに置いたまま、常温に近づいた状態で飲むと、少し果実味を強く感じるようになります。
どの温度で飲むか?これも、同じワインを冷えた状態から少し常温に戻しながら、3回くらいに分けて試飲して、このワインならこの温度で飲むのが良かったという温度ポイントを是非見つけてみてください。
白ワイン味わいのポイント
1. 時間軸
ワインを飲むことをもう少し詳細に時間軸を分けてみましょう。
① ワインを口に含み、舌に触れた瞬間
② その後、ワインが口の中全体に広がっていく瞬間
③ 喉へ流れていき、主に鼻から抜ける余韻を感じる瞬間
この3つの瞬間でどんな味を感じるか?を観察してみてください。
2. どんな味を感じるか?は以下3点を観察しましょう。
① 酸味:一瞬、口の中がキュッと締まるようなシャープな酸味か?まろやかで穏やかな酸味か?
② 果実味:レモン、ライムのようなドライな辛口か? 熟したミカンや桃のような果実の甘味があるか?
③ ミネラル感 :コントレックスやエビアンなどの硬水を飲んだ時のような感覚はあるか?
もし、あなたが手にしたワインが、2018年ニュージーランドのソービニヨンブランであれば、
① 口に入れた瞬間には、スッキリとしたシャープな酸味を感じ、
② ワインが口に広がるとともに、ライムのような緑色を思わせる柑橘系の味を感じ、
③ 喉を通り過ぎた余韻は、柑橘系の爽やかな余韻とまろやかなミネラル感を感じていることでしょう。
味覚は感性なので、100人いれば100通りの表現があっていいと思いますので、皆さんが感じる味を、グラスと温度を変えながら、是非楽しんでください。
次回は赤ワインの味わいについて解説しますので、お楽しみに!!
