おせち料理に合うワイン

ずばり、オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナーという品種のワインをオススメします。
https://www.austrianwine.jp/our-wine/rebsortenjpn

<オーストリアとの出会い>

オーストリアはヨーロッパのほぼ中心に位置し、国土は日本の北海道くらいの国です。
私は大学3年の春休み、2月から約1カ月、ヨーロッパを、バックパッカー一人旅をしました。航空券はパリ-成田往復だったので、パリ、マルセイユ、ジュネーブ、チューリッヒを経由してウィーンに入りました。電車は午前中、ウィーンに到着し、車窓からは天気が良く、日差しも強く感じられたので、温かいと思いきや、ビルの上の温度表示はマイナス7度となっており、手袋も軍手のような手袋しか持ち合わせておらず、マイナス7度では全く役に立たず、未だにあれほど手が痛いほど冷たくなった経験はありません。しかしながら、今にもモーツァルトのメロディが流れてきそうなウィーン市内の街並みや、壮大なシェーンブルン宮殿(1996年、世界遺産登録)に魅せられてしまい、社会人となってから旅行で再び訪問しました。(この時は6月くらいで、気温も高く快適に過ごしました)

オーストリアと言えば、ハプスブルク家無しでは語れない歴史のある国です。ハプスブルク家は、1273年にハプスブルク伯爵ルドルフ4世がローマ王に選出されて以来、1918年民族問題から崩壊するまで645年続いた名門貴族であり、ヨーロッパの多くの国に国王、皇帝を輩出してきました。オーストリアの首都ウィーンはウィーン国立歌劇場管弦楽団やウィーンフィルハーモニー管弦楽団に代表される音楽の都でありますが、貴族の富が多くの文化を発展させました。

<オーストリアワインの特徴>

ウィーンに行かれたことのある方はわかりますが、冬は前述の通り、めちゃくちゃ寒いのですが、内陸なので、6月~8月の夏場は気温が30度を超える日もあります。ドイツより、緯度が低く、気候が温暖なため、ドイツワインに比べると、ワインの粘性が高い=アルコール度が高いワインとなっています。
(粘性とアルコール度については、11月12日のコラムで簡単に説明していますので、また読み返してみてください。https://kozuka.blog/4169/

ワインも音楽同様、優雅で質の高いワインが作られている背景としては、厳しい品質管理があります。オーストリアの原産地呼称制度(フランスのA.O.CやイタリアのD.O.C)はD.A.C (Districtus Austriae Controllatus) と呼ばれているもので、産地ごとに決められた品種を使用しなくてはならないだけでなく、ふさわしい味覚のスタイルも要求されます。
例)グリューナー・ヴェルトリーナーは、フレッシュで、フルーティーでスパイシー。貴腐の風味や樽香があってはならない。
リースリングは、アロマティックで、強い核果の香りがあり、上品でミネラリー(ミネラル感)。貴腐や樽香があってはならない。
また、アルコール度数も、最低12.5%、最高13%といったように、高い品質を求められています。
一方、お値段は2,000円台~4,000円くらいの価格帯が多いので、お正月に家族や親せきとワインを楽しむには、お手頃である点もオススメしているポイントです。

<グリューナー・ヴェルトリーナーを楽しむ>

グリューナー・ヴェルトリーナーの特徴は、フルーツ主体の香りで、軽やかな酸味がある点です。グラスにワインを注ぎ、少し時間が経つと、おだやかなスパイシー感も感じられ、フルーツの香りと相まって、更に口に注ぐと、程よい酸味も感じられ、料理のストライクゾーンが広いワインと言えます。
特に和食との相性は抜群で、ワインの中でも最も日本酒に近いワインと言えるかもしれません。
じゃあ、手っ取り早く日本酒を飲めばいいじゃないかという話になりますが、申し訳ございません、そこは曲りなりにも、日本ソムリエ協会認定のワインエキスパートである私としては、ワインで押し切りたいと思います(笑)

グリューナー・ヴェルトリーナーは白ワインですので、おせち料理に入っている焼き魚に合いますし、やわらかな酸味は紅白なますや酢で締めたコハダなどの小さい魚料理にもピッタリです。また、ゆり根やくわいのような野菜と合わせても、食材の良さを引き立たせてくれること間違いありません。正月のおせちにはビール、日本酒、焼酎というが定番かもしれませんが、もしかすると、定番のお酒より楽しめるかもしれませんので、是非、1本グリューナー・ヴェルトリーナーを試してください。

このコラムの読者の皆さん並びにご家族が、穏やかな新年を迎えられますようお祈り申し上げます。

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