5月に白ワイン、6月に赤ワインの話をしましたので、今回はロゼワインの話をします。
赤ワインの話で、白ワインと赤ワインの違いはブドウの種類に由来するものではなく、醸造工程に違いがあると説明しましたが、ロゼワインも同様、ブドウの種類ではなく、醸造工程に違いがあります。(前回までは、ビジネスマンに頭に入りやすく、馴染みのある製造工程という言葉を使いましたが、本稿からはよりワイン専門家寄りの醸造工程、醸造方法という言葉を使います)
ロゼワインの醸造方法は2つ
- 赤ワイン式醸造方法:収穫した黒ブドウを赤ワイン同様破砕して、タンクで漬け込む方法。赤ワインはアルコール発酵から最終漬け込みまで、数週間かかりますが、ロゼワインは12~36時間で皮や種を取り除きます。この短時間が色の決め手で、漬物で言えば、浅漬け状態なので、色が少しだけ付いた状態にあるので、ロゼ色になります。色は濃いロゼワインとなります。
- 白ワイン式醸造方法:黒ブドウを直接圧搾するか、破砕して圧搾します。ブドウを絞ることで滲み出てくる果汁が既にピンク色なので、そのまま発酵させればロゼワインになります。色は淡い、薄いオレンジがかったピンク、桜色になります。
色のイメージはこちらのサイトがよくまとまっているので、参考にしてください。
https://www.enoteca.co.jp/article/archives/394/
用語解説:
破砕:ブドウ果汁を出す為に果皮を破ること。
圧搾:果汁を絞ること。
ロゼワインはどういう理由かわかりませんが、店頭の品数が少なく、選択肢が少ないワインなので、ブドウ品種ではなく、何を合わせると良いか代表的な銘柄をリストにしました。今回はあえて、日ごろ食べる機会が多い、日本料理、日本の家庭料理を中心に選定しました。ロゼは日本料理には最もストライクゾーンが広いワインなので、和食に合わせるワインで困ったらロゼを選びましょう。
理由は2つあります。
- 色:過去2回で組み合わせを考える時、色を観察してくださいとお話をしました。普段食べている料理は赤、白、どっちつかずの色が多くありませんか?これが日本料理にとってロゼワインのストライクゾーンを広くしている要因でしょう。
- 調理法:日本料理の中でも、煮込み料理は醤油、みりん、砂糖が味付けのベースとなります。ロゼは白ワイン、赤ワインと比較すると甘味がありますので、みりんや砂糖を使った煮込み料理とは必然的に相性が良くなります。
ロゼワインは品数が少ないので、もし、ワインショップで買いたい時は、例えば「ロゼ・ダンジュありますか?」と聞いて、無ければ近いワインを提案してもらえると思うので、是非参考にしてみてください。
気になるお値段ですが、ロゼワインはフランスではデイリーワインとして人気があり、リストアップしたワインは1,000~2,000円の価格帯ですので、気軽に楽しんでいただけると思います。
リストは私の経験と味覚で選んだだけであり、感性に正解はありません。皆さんが楽しむツールとして利用してもらい、もっと相性の良い組み合わせにチャレンジするきっかけになれば幸いです。

