あと2週間しかない? いいえ、まだ2週間あります。(読了目安時間:4分)

~私がワインエキスパート試験に2週間で合格した勉強法~

今週からお盆休みに入ります。
世間では旅行や帰省を楽しむ時期ですが、この時期になると、毎年思い出すことがあります。
日本ソムリエ協会の「ワインエキスパート試験」です。
現在ではCBT方式となり受験期間内に一次試験を受験する形式ですが、この時期はちょうど多くの受験者が最後の追い込みをしている頃でしょう。
実は私は2002年、このワインエキスパート資格を取得しました。
しかし、当時は決して余裕があったわけではありません。
独立したばかりで仕事は非常に忙しく、ワインスクールにも一度も通ったことがありません。
「今年は無理かな…」
そう思いながら迎えたのがお盆休みでした。
試験まで残り約2週間。
普通に考えれば、諦める人の方が多いでしょう。
しかし私は、「時間がないなら勉強法を変えよう」と考えました。

私がやったことは、ひたすら”地図”を作ることでした。
まず、フランスの大きな白地図を購入しました。
そして教本を読みながら、
・シャトー名
・生産者
・AOC※
・主要品種

などを一つひとつ地図に書き込んでいきました。
完成したら部屋の壁に貼り、毎日眺める。
次にイタリア。
そしてスペイン。
さらにドイツ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド…。
教本を読む時間よりも、地図を書いている時間の方が長かったように思います。
当時は「なぜこんな遠回りをしているのだろう」と思いました。
しかし後になって気づいたのです。
人間は、文字だけではなかなか記憶できません。
しかし、「場所」と「情報」が結び付くと、一気に理解が深まります。

例えば、
南フランスは暖かい。→暖かいからブドウはよく熟す。→糖度が高くなる。→アルコール度数も高くなる。→ グラスを回した時の粘性も強くなる。
一方で、ブルゴーニュやドイツのような冷涼な地域では逆の特徴になります。
こうした知識が、一つひとつではなく、「一本の線」でつながっていくのです。
暗記ではなく、「理解」へ変わる瞬間でした。

勉強は「量」より「結び付け方」
資格試験では、どうしても「覚えなければ」と考えてしまいます。
しかし本当に大切なのは、「関連付けること」です。
これはワインだけではありません。
歴史も、地理も、経営も同じです。
私は仕事でも、「全体地図」を作ってから細部を考えるようにしています。
まず全体像を描き、その中に情報を配置していく。
すると、不思議なくらい物事が整理されます。
今思えば、ワインの勉強は、私にそんな思考法を教えてくれたのかもしれません。

受験される皆さんへ
毎年、この時期になると、ワインエキスパートやソムリエ試験を受験される方から勉強法について相談を受けます。
そのたびに私は同じことをお伝えしています。
「まず、大きな地図を買ってください。」
ワイン地図を買うのではなく、自分で書いてください。
書くことが最大の勉強になります。
そして完成したら、毎日眺めてください。
あと2週間。
「もう2週間しかない」と考えるか、「まだ2週間ある」と考えるかで結果は大きく変わります。
私自身が、その2週間の努力で、人生を変えるきっかけとなる資格を手にすることができました。
もし今、最後の追い込みをしている受験生がこのコラムを読んでくださっているなら、一つだけお伝えしたいことがあります。
努力は、時間の長さだけで決まるものではありません。
限られた時間でも、勉強法を工夫すれば、人は想像以上の力を発揮できます。
皆さんの合格を心からお祈りしています。

ワイン関連コラム:ワイン – kozuka.blog

 

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