ブロックチェーン普及の兆し

先週11月2日火曜、米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は第6戦が行われ、アトランタ・ブレーブス(ナ・リーグ)がヒューストン・アストロズ(ア・リーグ)を7―0で下し、対戦成績を4勝2敗として優勝しました。
私はこのシリーズの行方を決めそうな試合、第4戦ブレーブスが逆転、3対2で勝利した試合を見ていて、驚いたことがありました。

それは審判の右胸の部分に貼ったスポンサーロゴです。
https://ftx.us/our-partners#item-3
FTXじゃないかと思いました。
https://ftx.us/

FTXは暗号資産取引所「FTX.com」を運営する会社で、先月10月下旬、未上場ながら企業価値2兆8000億円で、69人の投資家から約475億円の資金調達を完了した注目のベンチャー企業です。
米国政府や金融当局はこれまで、暗号資産が拡大することを牽制する姿勢でした。しかし、近い将来、米国証券取引委員会(SEC)はビットコイン先物ETFを承認する方向ですし、ある程度の規制のある大衆メディア=テレビ放映において、一般の消費者が観戦するメジャーリーグのスポンサーとして、暗号資産取引所の認知度を高めるための広告活動を容認していることは、ブロックチェーンビジネスが本格的に動き出す兆候ではないかと思っています。

今年7月12日のコラムでは、ゴールドマンサックス証券の暗号資産に関するレポートを紹介しました。
https://atomic-temporary-201654033.wpcomstaging.com/3474/

” 2017/2018年は、史上初の真にグローバルでリテール主導の投機的なマニアだったと思います。盲目的な旋風でした。暗号資産の時価総額は98.5%も下落しました。しかし、そのようなマニアックな状況から、教訓を得て、価値の貯蔵から分散型金融(DeFi=Decentralized Finance)、安定したコインや決済システムに至るまで、暗号通貨のさまざまな使用例を区別しようとする、より賢明な投資家層が生まれました。その結果、コミュニティはより論理的な投資プロセスを構築することができました。重要なのは、価格の低迷が、基盤となる暗号インフラへの投資の低迷につながらなかったことで、機関投資家を惹きつけるために必要なカストディやセキュリティのインフラが構築されたことです。”

まさに、インフラが整いつつあるという当局の判断が、暗号資産に対する規制緩和の動きにつながっていると考えています。

先週11月3日水曜は、もう一つ興味深いニュースを目にしました。
世界的人気を誇るK-POPバンド「BTS」の所属事務所ハイブ(HYBE)と、韓国の大手暗号資産取引所アップビット(Upbit)を運営するドゥナム(Dunamu)が、NFT(ノンファンジブル・トークン)に取り組むため、資本提携することが発表されました。
BTSの各メンバーのデジタルトレーディングカードを販売し、そのデジタルカードの画面をタップすると動いたり、音楽を流したり、メンバーが話す映像が閲覧できるため、従来の現物の写真とは全く違うサービスを提供できるのが最大の特徴です。
NFTに関しては、9月27日のコラムをご参照ください。
https://atomic-temporary-201654033.wpcomstaging.com/3885/

1903年 ライト兄弟が世界初の有人飛行を行う。
1913年 ベノイストXIV 最大速度103km/hの世界初の定期旅客路線を運航
1928年 ニューワーク空港(EWR)が世界初の空港として開業。
同年   日本航空運輸創立
1930年 クリーブランドに世界初の航空管制塔が誕生

ライト兄弟が発明した飛行機は危険極まりなく、実用的ではありませんでした。しかし、技術が進歩し、通信技術と融合した結果、航空業界は数兆ドル規模の巨大な産業になりました。

ここ30年ではインターネットが同様でした。
20年前、ネット証券のような金融サービスが比較的受入れやすいサービスでした。一方、試着が必要なアパレル商品をネットで購入するには時間がかかりましたが、今ではネットで服やスニーカーを買うのは当たり前になりました。

ブロックチェーン技術も同じパターンで、段階的に進化し、新たなサービスが増えることで、身近なものになる=巨大な産業になることは間違いありません。
ビットコイン、イーサリアムなど通貨をほんの少し買ってみる、興味のあるNFTを売買してみる、少し新しいことに踏み出すことで、読者の皆さんの人生を変える出会いがあるかもしれません。
ブロックチェーンに関することをできる範囲で体験してみてはいかがでしょうか?

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